入れ歯治療

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失ってしまった歯を補う

入れ歯(義歯)について

残念ながら虫歯や歯周病で歯を失った場合、その部分を補う必要があります。その手段の1つが「義歯」つまり入れ歯です。 できるだけ自分の歯を長く残したいものですが、厚生労働省の調査によると80歳以上の残存歯数の平均は8.9本、85歳以上になると6.0本となっており、ほとんどの方が義歯(入れ歯)やインプラントなどの欠損治療を受けていらっしゃいます。

入れ歯の種類

失った歯を補うとき、部分的に歯を失った場合は「部分入れ歯」を、すべての歯を失った場合は「総入れ歯」を作ることによって補います。

部分入れ歯入れ歯の種類

入れ歯の種類 部分的に歯を失った場合に補う治療法です。部分入れ歯は、自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜の上に乗る歯ぐきと似た色の床(しょう)、これらを残っている歯に固定するためのクラスプ(留め具)から構成されています。1~数本まで対応することができ、残っている歯が1本でも対応することが可能です。

●保険診療と自費診療

保険診療では樹脂の人工歯および床と金属のクラスプの部分入れ歯となりますが、自費診療では目立ちにくいクラスプを使用した部分入れ歯や金具を使わない部分入れ歯もあります。

総入れ歯入れ歯の種類

総入れ歯入れ歯の種類すべての歯を失った場合に行う治療法です。総入れ歯は、自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜の上に乗る歯ぐきと似た色の床から構成されています。入れ歯と粘膜の吸着力で維持させます。

●保険診療と自費診療

保険診療では樹脂の人工歯および床しか使用できませんが、自費診療ではセラミックの人工歯や金属床など、患者さんのニーズに合わせた素材の使用が可能です。

入れ歯治療の流れ

1. 初診(検査・診断・見積書発行)

レントゲン撮影、お口の中の写真撮影、診断用模型製作のための型取りなどの各検査を行い、患者さんの状態を記録します。これらの資料をもとに歯科医師が診断を行い、入れ歯治療の方法や治療期間について説明します。

2. 入れ歯製作

歯型をもとに、歯科医師の指示に従って歯科技工士が入れ歯を製作します。

3. 噛み合わせの確認、調整

できあがった入れ歯を患者さんに装着していただき、噛み合わせの調整を行います。この調整に要する期間は、お口の中の状態によって大きく異なります。特に初めて入れ歯をお使いになる方は、入れ歯をつけて話すことや食べることに慣れるまでに時間がかかることがあります。

入れ歯は、粘膜や筋肉などの動くところに入れるものですので、微調整をしながらお口の状態に合わせていく必要があります。長く快適にお使いいただくために微調整は大切です。

インプラント治療と比較した入れ歯治療の利点と欠点

失った歯を補う治療法として、入れ歯(義歯)のほかにインプラントがあります。インプラントの特徴としては、見た目や機能性の高さが挙げられます。一方入れ歯の特徴は、ほかの治療と比べて治療の条件が少ないことや、費用負担が抑えられることなどが挙げられます。どちらが適しているかは、患者さん一人ひとりによって異なります。

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入れ歯治療の利点・欠点入れ歯治療の利点・欠点

入れ歯治療の利点・欠点入れ歯治療の利点・欠点<利点>

・保険治療を選択した場合、費用を抑えられる ・製作期間が1か月前後なので、短期間で補うことができる ・自分自身で着脱可能で、お手入れがしやすい

<欠点>

・自分の歯と比較して1/3程度しか噛む力が出せない ・入れ歯のお手入れと自分の歯の掃除が必要で、手間がかかる ・食べ物が入れ歯と粘膜の間に挟まり、痛むことがある ・噛みにくい食べ物がでやすい ・保険治療を選択した場合、プラスチック製になるため、臭いや汚れが吸着しやすい ・異物感が強く、慣れるまで話しづらい ・部分入れ歯の場合、クラスプ(留め具)があるため見た目に影響したり、かける歯に負担がかかったりする ・総入れ歯の場合、粘膜を覆う面積が大きいため、食べ物の味や温度がわかりづらくなる ・入れ歯を使用しているとあごの骨が痩せやすくなり、入れ歯の作り変えや大きな調整が定期的に必要となる

インプラント治療の利点・欠点インプラント治療の利点・欠点

インプラント治療の利点・欠点インプラント治療の利点・欠点<利点>

・あごの骨にインプラントを埋め入れて人工歯(上部構造)を接続する構造のため、安定性が高く、自分の歯と同じような見た目と機能を果たす ・お手入れは、基本的に自分の歯と同様で簡単 ・残っている周りの歯に負担をかけることなく失った歯を補えるため、周りの歯を守ることにもなる ・埋入したインプラントが歯根と同じ役割を果たし、あごの骨の吸収(痩せること)を防ぐ ・毎日の丁寧なブラッシングと、定期的に検診を受け続けることで、長期にわたって使うことができる

<欠点>

・ほとんどの場合が自費診療となるため、治療費の負担が増える ・インプラントを埋入するあごの骨のスペースが必要で、骨が薄い場合は、骨を増やす外科手術が必要となる ・健康状態によってはインプラント治療が受けられないことがある ・適切なメインテナンスを受けていなければ、歯周病と似た病気(インプラント周囲炎)を発症し、何か症状が出たときには治療が難しくなることがある